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猫エイズ・白血病(FIV・FeLV)

従来治療を超えた多層的抗ウイルス戦略

FIVおよびFeLVはいずれもレトロウイルスに属する免疫不全ウイルスである。

 

これらの直接的な有害性は、宿主を積極的に破壊する点にあるのではなく、宿主の免疫防御機構を系統的に崩壊させる点にある。

 

その結果、感染猫は他の感染症や疾患に対して抵抗力を喪失し、最終的には免疫崩壊により死に至る。

したがって、これらウイルス感染の治療ロジックは、単なる「ウイルス阻断」に還元されるべきものではない。併発する各種合併症への対応は同様に重要であり、その前提として、関連する疾患群に対する包括的理解が不可欠である。

抗レトロウイルス治療の中核において、現在の臨床現場では一部FIV・FeLV問わず、ヒト用のビクタルビ療法がそのまま流用されている。

すなわち、ビクテグラビル+エムトリシタビン+テノホビルアラフェナミド(BIC : FTC : TAF = 2 : 8 : 1)という構成である。しかし、このレジメンには二つの本質的な欠陥が存在する。

一、エムトリシタビンは特異的な血液毒性

エムトリシタビンは特異的な血液毒性を有し、赤芽球系前駆細胞(BFU-E/CFU-E)を選択的に抑制するため、長期投与の継続性に重大な制約を与える。

二、Vifタンパク質に対する抑制機構がない

本レジメンはNRTIおよびNtRTIという二重の核酸系阻害機構を含む一方で、Vifタンパク質に対する抑制機構を全く有していない。

 

VifはFIVが宿主の自然免疫に対抗するための中核的因子であり、その持続的活性は宿主側のAPOBEC3による内在的な抗ウイルス機構を系統的に弱体化させる。

猫博士の治療設計は、これらの欠陥に対して精密な修正を加えている。

 

FeLV感染に対してはINSTI+NRTIによる有効なcART構成を採用し、FIV感染においてはこれにNtRTIおよびVif阻害を加えることで、インテグラーゼ阻害、逆転写酵素の二重遮断、さらにVifタンパクの抑制を含む四位一体の作用機序を構築している。

なお、使用される薬剤はすべて厳密な選定を経ており、臨床上問題となる毒性は認められない。

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